柔道整復師のイメージ
昔の柔道整復師の仕事内容は怪我の治療や身体の調子を整えるといったものしかイメージがありませんでしたが、現代では大きく異なり人気の職業の一つになりつつあります。
柔道整復師の活躍の場は今や整骨院や整体院などだけではなく、今では病院や介護施設などの多くの場所で活躍することができるようになりました。
イメージの変化に伴って一般の方にも仕事内容がわかりやすく浸透して来ており、柔道整復師として働くことに魅力を感じている方も多くいらっしゃいます。
そういった経緯もあり、柔道整復師の印象が良いものに変わりつつあります。
上記の事から、柔道整復師の資格取得を目指して勉強をしている方も増加傾向にあります。
柔道整復師は国家資格ですので、誰でも簡単に直ぐ取得する事ができるわけではありません。
資格取得までには国が指定する専門学校に通学し、卒業資格を得て国家試験に合格する必要があります。
卒業してすぐに一人前かというとそうではなく、実際の現場で経験を積まなければなりません。
勤め先によってはそこ独自の技術を学ぶ勉強会を行っていることもあります。
また、土日などに開かれている柔道整復師向けの勉強会に参加し、技術力を磨くこともできます。
一人前に成長できるまで少々時間がかかる職業ではありますが、働く場所が増えてきていることと独立開業が可能な国家資格であるため、手に職をつけたい方には人気の国家資格になっています。
特に、柔道整復師の中でもスポーツトレーナーとして有名なスポーツ選手とマンツーマンで調整をしたり、テレビ番組でインタビューを受けたりするなどメディアで取り上げられる機会が増えてきました。
そのことにより、スポーツ業界に携わりたい人々にとってなりたい職業の一つとしてあげられることも多くなっています。
もし専属のスポーツトレーナーになる事ができなかった場合でもスポーツジムなどで働く選択肢もあり、表舞台に立つことが出来る機会が一段と増加してきています。
少子高齢化社会の現代に求められるもの
柔道整復師の働き方は整骨院や整体院だけではなく、現在の高齢化社会に向けた働きも期待されています。
今では整形外科や介護施設でも、柔道整復師からの施術を受けることができるようになりました。
特に、整形外科でリハビリテーションの担当者として柔道整復師が起用されていることも増加傾向にあります。
整形外科では高齢者の方の利用が過半数であり、整形外科と整骨院や整体院を往復する事が多い状態でした。
往復すればその分時間も労力もかかってしまいますし、足腰が弱っている方ですと例え院同士の距離が近かったとしても大変つらいものがあります。
柔道整復師が整形外科のリハビリテーションで働くことにより、高齢者の方にとっては一つの場所で診察とリハビリテーションを受けることが可能になったため、利便性が非常に高くなったと喜ばれています。
また、自ら病院へ赴くことが難しい高齢者の方も多くなってきています。
そういった方々も利用しやすい様、柔道整復師としての仕事も変化してきています。
今までの様に患者様の来院を待つだけではなく、患者様の居る場所に自分から直接出向いてマッサージや施術を行う施術者も増加傾向にあります。
特に、福祉施設や介護施設では通院したくでもが難しい方が多くいらっしゃいます。
身体を動かすことすら困難な患者様も多く、外出するにしても介助が必須になる方も少なくありません。
そこで、柔道整復師が福祉施設や介護施設内に赴き施術を行うことで、患者様にとって大変良いサービスの提供が可能になります。
現場でしか分からないことも多く、介護士などから普段の生活や身体の状態などと言った話を聞くこともできるので、より患者様の立場に立った治療を行うことができ安心です。
普段から接する機会を増やせば増やすほど、患者様との距離も短くなり信頼関係を築きやすくなります。
コミュニケーションもスムーズに取れるようになるので、体調に何らかの変化が生じた場合にも即座に気付き、対処できます。
この様に高齢化社会に適した働き方をする柔道整復師は増加傾向にあり、注目を集めています。