資格取得!柔道整復師へ
柔道整復師は打撲や捻挫、突き指などの怪我を回復するための施術を行う仕事です。
柔道を起源として、東洋医学や西洋医学を融合させた専門知識が高い療法となっています。
そのため、柔道整復師は国家資格のひとつとして定められており、資格を有している人にしかなることができません。
柔道整復師になるための流れは高校を卒業後に分岐します。
柔道整復系の専門学校や、専門学科がある4年制の大学や3年制の短大で技術や知識を学ぶのが一般的です。
通信教育では資格を取得することができないため、働いている方や昼間忙しい方にはハードルが高いと考えてしまう方もいます。
しかし、専門学校の中には夜間コースが設けられている学校もありますので、働きながら通学される方やキャリアアップのためにダブルライセンスを目指す方なども取得することは可能です。
一般の短大や大学、社会人となってから、改めて専門学校を受講したり柔道整復学科がある大学に入学したりする方も珍しくありません。
国家試験とは
国家試験は年に1回実施されており、毎年3月の上旬に筆記試験が行われます。
医療資格となりますので、解剖学や生理学、一般林料医学などの科目が全部で11科目となる試験です。
筆記試験での合否となりますが、学校内の授業には認定実技審査などの特別対策授業が行われるため、知識だけでなく技術も身につけることができます。
国家試験の合格とともに学校を卒業すれば、柔道整復師としての活動が始まります。
柔道整復師の活躍の場は広く、スポーツトレーナーから医療、介護施設などがあります。
骨折や脱臼、捻挫や肉離れなど身体のケガに関わる場所には、重宝される存在です。
接骨院だけでなく、リハビリ施設やスポーツジム、経験を積むことで独立開業も目指すことができます。
よく混同される整体師の民間資格とは違って国家資格ですので、信頼性も高いです。
また、治療行為に関して医師と同じように保険が適用されることからも、独立開業を目指しやすい資格だと言えるでしょう。
活躍する場は前述した通りですが、資格を取得したからと言って、一人前であるとは言えません。
資格取得後の経験や実績を積むことによって、次第に求められているサービスを的確に提供できるようになります。
資格取得をゴールと考えずに、将来設計を立てることが大切です。
資格取得!柔道整復師へ
柔道整復師の国家試験は筆記での試験になります。
ですが、いざ資格を取得した後は実技がメインとなっていきますので、不安を抱える方も少なくありません。
ただ、学校によって専門分野の広義や実技が一段落してから、学校で教わった知識や技術が実際に目の前の患者様のサポートに繋がるのか経験を積む機会として、接骨院などでの臨床実習を取り入れている所もあります。
具体的な例で言うと、物理療法の正しい使い方やカルテの書き方、施術の組み立てを観察や、接骨院の受付業務を学ぶことが可能です。
患者さんの介助方法やベッド周りの整え方などといった細かい配慮から、施術方法を院長やスタッフの方からマンツーマンで学べる機会があるなど、いづれも現場だからこそ知ることができる経験です。
資格を取得することも勿論重要ですが、実際の仕事がスムーズに行えるかは経験によるものも大きいと言えます。
臨床実習は実践的な知識や技術だけでなく、責任感や対応力、協調性などの医療に携わる上で必要不可欠な能力を養うことができます。
新人として仕事に従事してからも、役立つ経験のひとつとなりますので、学校を選ぶ際の判断材料とすると良いでしょう。
資格を取得してすぐは、経験が乏しいからこそ抱えやすい悩みがあります。
例えば、柔道整復師と整体師はマッサージ施術を行うため混同されやすいものです。
患者さんの質問に対して的確な施術や説明を行うためには、しっかりとした知識を身につけておくことが大切です。
本人は理解していたつもりでも、知識のない方に分かりやすい言葉で伝えることが求められます。
外部の研修会などに参加して、よくある質問や対応方法について学ぶのもお悩み解決に役立ちます。
柔道整復師に限ったことではありませんが、同僚のスタッフや先輩との人間関係を円滑にすることも重要です。
もし、勤務先の接骨院などで勉強会が行われていれば、積極的に参加すると良いでしょう。
悩み解決に繋がるだけでなく、コミュニケーションをとる良いきっかけにもなります。
柔道整復師になったばかりは、様々な経験したことのない出来事に遭遇することがあります。
その中でも気持ちを保つためには、目標を明確に見定めておくことが肝心です。
独立開業といった将来的な目標は勿論大切ですが、より細分化した目の前の問題に近い目標を定めるのも効果があります。
また、最初の頃には上手くいかないことも多いため、あまり悩み過ぎないようにしましょう。
難なく仕事をこなすベテランの方も、長年の経験を積み重ねてきた結果です。
できる限りのことに注力して、例え上手くいかなかったとしても次に繋げることが大切です。