資格取得!?修行!?整体師へ
これまで全く違う職業で働いていたとしても、未経験から整体師を目指すことは可能です。
医師や看護師のように、国家資格を取得する必要がない職業だからです。
整体師は体調不調の方に対し、健やかな身体を取り戻したり、身体のバランスを整えたりする施術をしていきます。
基本は手技を利用し、自己治癒力を高めるサポートを行います。
全く知識がないと、そもそも体調を整える施術を行うことができません。
そのため、整体師向けの学校があり、民間資格の取得が可能になっています。
すでに独立開業している人のところで修行することもできますが、専門的な知識と技術を得たいなら学校のほうが効率的です。
学ぶ期間はそれほど長くはなく、3か月程度のところが大半を占めます。
長いところでは6~10か月のコースもあり、その学校ではより充実した知識が得られるカリキュラムが組まれていることが多いです。
人体について詳しくなければ整体師として施術を行うことができませんので、学校では解剖学や生理学に病理学、心理学や栄養学といったものからO脚調整やストレッチなど幅広い分野の指導が行われます。
また、接客についても十分に知識が得られるよう、サービスマナーなども身に着けられるカリキュラムになっていることが一般的です。
施術以外の面に関しては、修行ではなかなか学ぶことが難しい部分です。
問診や触診、可動域チェックの仕方や、ボディケアの基礎から骨格調整など、座学と実技の両方を学び、未経験でも民間資格の試験を合格できるレベルにまでなることが可能です。
仕事に有利に働く民間資格にはカイロプラクターやリフレクソロジストにアロマセラピストなどがあります。
また、通う学校によっては骨盤底筋セラピストやボディケア1級などもあります。
民間資格だけでも整体師として働きだすことが可能になります。
ですが、他と差別化し、より信頼を得るために国家資格取得を目指すのも1つの方法です。
柔道整復師や鍼灸師などの国家資格を取得すれば、施術できる幅も広がり使用することができる器具も増えるため、より複雑な身体の症状に対してケアできるようになります。
直接身体に触れることが多い職業ですから、信頼が得られなければなかなか顧客が増えずリピーターも得られにくいものです。
国家資格は技術や知識を証明できますので、ランクアップを目指すためにも検討しましょう。
最初は民間資格だけ取得し働きながら国家資格取得を目指すことも可能です。
しかし、仕事と学校の両立は非常に大変になってしまうことも多いので、きちんと計画を立てて目指す施術者像を定めることが重要です。
整体師の新人時代
整体師が初めから独立開業して経営していくことは難しいものです。
基礎知識を学び資格取得を済ませたら、すでに開業しているところに就職して働くことが多くなります。
学校では学ぶことができない実施の接客や施術で、更に技術や知識を深めていくことが大切になってきます。
お給料はあまり高くはなく、仕事内容も雑用を任されることも多いため、不満を感じることもあるかもしれません。
しかし、言われた雑用だけを行っていては進歩しませんので、先輩の施術を見ながら学び、不明なところは質問するなど自らを高める努力が必要になります。
仕事が終了してから先輩に協力してもらい施術の練習をしたり、家族や友人に練習台になってもらったりするのも良いでしょう。
身体に触らない時間が長くなってしまうと、せっかく資格取得のために学校などで学んだ知識や技術の感覚が失われてしまいかねません。
新人時代から施術を任される場合もありますが、下手なやり方をすればすぐに担当をかえられてしまい、顧客離れに繋がることも考えられます。
自分は新人のつもりでも施術を受けに来る方には関係なく、整体師としてみられます。
上手な施術者に担当してもらいたいと考えるのは至極当たり前のことです。
自分で努力して技術を向上させることを怠っていては信頼が得られるプロにはなれません。
新人時代は甘えずに、自分に厳しく修行をするような気持ちを忘れないようにしましょう。
また、お客様とコミュニケーションをとれるようになることは非常に大事です。
打ち解けていない方には自らの身体の不調を詳細に説明していただけない場合も多くあります。
いつまで経ってもベストな施術ができず、施術しても不調を回復できなくなりかねません。
ですので、新人時代のうちに様々なタイプの方とコミュニケーションが取れる技術を身に着けましょう。
色々なことを話してもらえるようになれば、信頼された証拠とも言えます。
そうなれば、リピーターになってくれる可能性も高まります。
親しくなったといても、お客様であるという気持ちを忘れてしまってはよくありません。
世間話と施術に関することはきっちりと線引きをしてプロとしての対応を行わなければ、信頼を失ってしまうことも有り得ます。
いずれ独立開業したいのであれば、資金を貯めることも忘れないようにしましょう。
事前にどこに開業すればいいのか場所をリサーチしておくと、具体的に作りたいお店の形をイメージしやすくなります。
整体師として独り立ちができる時期を自分で判断することは危険です。
周りの評価を重要視し、見定めましょう。