交通事故に遭ったとき、すぐには症状が出なくて平気な場合があります。
そのまま病院へは行かずに様子を見ていたけれど、その後なんとなくある場所が痛くなってきた…というような時、まず、痛みは1か所だけでしょうか。もし、吐き気やいつもは感じたことのないような痛み、手足のしびれを感じるときには、一刻も早く受診をしましょう。そういった場合、1か所だけではなく頭のほうも外傷を受けている可能性があり、すみやかな診断と治療が必要な危険な状態の可能性もあります。
また交通事故後の痛みの何割かは、実はむちうち症と関連している場合があるので、早期の確実な診断、治療が必要になってきます。
交通事故後、軽い痛みだからと放置しておくと、しばらくたった数年後、事故のことも忘れかけた時期に痛みが再発するケースもあります。そういう再発した痛みは、なかなか治りにくく長期の治療が必要になる場合もあります。
したがって、小さな痛みであっても、交通事故後は一度きちんと病院へ行き受診してもらう必要があるといえるでしょう。
交通事故によるむち打ち
交通事故に遭うと、自分では自覚していなくてもむちうち症になっていることがあります。
交通事故においてむち打ちは最も多い症状です。
むちうち症は最初は気づかないことがあるものの、放っておくと悪化してしまうため、交通事故後には念のため整骨院で専門家に診てもらった方が安心です。
交通事故でのむち打ちの治療は、初めに整形外科で診断を受けなければなりません。整骨院ではレントゲン・MRI などの検査機器がないので、医学的な診断書を書くことが出来ません。交通事故の場合、慰謝料の請求をすることになりますが、診断書がない事故は〈物損事故〉として扱われ〈人身事故〉として扱われなくなってしまいます。物損事故と人身事故では慰謝料の金額が大きく変わるので診断書はとても重要です!!
定期的に来る痛みの緩和・治療のためにも、しっかり治療院に通うことをオススメします。
交通事故による首の痛み
交通事故後に残る頚椎の痛みの原因は、大きく二つのケースに分けられます。
一つは『頚椎自体に問題がある』場合です。首に問題がある場合ですと、痛みの生じている部分を押した際に痛みが出ます。
もう一つは『その場所以外に問題がある』場合です。その場合では反対側に痛みがあらわれることも多々あります。
首以外に問題がある場合、病院等で上部僧帽筋の異常によるものと診断されることが大半を占めます。事故によるむち打ちなどで上部僧帽筋を痛めてしまうと、首に痛みが生じることがあります。身体は首、肩、骨盤、の順に重力の影響を受けています。身体の部位はお互いに影響しあっています。そのため首の痛みがそれよりも下の部分の不調を引き起こす場合も、その逆も起こりえます。
根本原因を突き止めず問題のある箇所以外に手技を施すと、最悪の場合筋肉が緊張し症状が悪化してしまう恐れもあります。交通事故では身体にかなりの負担がかかりますので、身体のどこに影響が出るかが分かりません。外傷がないように見えても、実は筋肉に強い力がかかっており、過緊張状態となっているケースもあります。筋肉の緊張は様々な身体の痛みや不調を引き起こします。痛みの原因をご自分で判断せず、病院や整骨院等で一度診ていただくことをおすすめします。
首は最も衝撃に弱い部位!
交通事故に遭い最も後遺症が出やすい箇所は・・・頚の怪我と言われています。その理由は・・・頚は重い頭部を支えている為に、突然の衝撃に最も弱い部分となるからです。また、胴体に比べると頸が非常に細く、脳から発信する信号を全身に伝える重要な神経が詰まっています。その為、衝撃を受けることによって、様々な症状を引き起こすことに繋がります。交通事故のように突然大きな衝撃を受けた場合、身体は前後に揺さぶられることになります。その時、頚にかかるダメージは相当大きいものです。万が一その衝撃で神経・骨が損傷してしまった場合、一生完治しないような深刻な後遺症を引き起こしかねません。
交通事故による腰痛
交通事故では様々な症状が出ますが、事故が原因でヘルニアになってしまうことも少なくありません。
ヘルニアになると痛みやしびれ、筋肉の低下などが発生してしまいます。悪化するとさらに症状が重くなっていきますので、早めに改善しておくことが大切です。
治療方法も様々な種類がありますが、当院ではそうした症状にも対応しております。
ソフトで痛みの少ない手技による施術を行い、場合によってはカイロプラクティックを用いた骨盤矯正も痛みのない施術方法になります。痛みが苦手という方も安心して治療を受けられるようになっております。
こうした施術を行うことは体の歪みや姿勢の改善にもなりますし、自己治癒力を高めていくこともできます。
また、様々なモードを搭載した電気治療器による施術も行っておりますので、より治療の選択肢が広がります。
交通事故による身体の歪み
交通事故の程度にもよりますが、乗車している人間には相当な衝撃が加わっています。特に衝突が予測できない事故ですと、不意打ちで衝撃を受ける事になります。なので、身構える事もできずにダメージを負ってしまうことになるのです。
その衝撃は身体にゆがみを発生させてしまうほど強い場合もあります。もし身体の何処かにゆがみが生じてしまうと、それが痛みや首や肩の凝りなどといった形で現れる事があります。そういった症状が現れた時にはなるべく早急に対策を取る事が重要です。
骨折や、脱臼などが見られなかった場合でも、身体の歪みは出来てしまいます。交通事故で関節の痛みを感じた場合には、直ぐに病院に行きましょう。病院では関節の痛みに関する様々な検査や、レントゲン、MRIも撮影してくれます。
特に異常が見つからない場合に注意!
レントゲンなどで異常が見られなかった場合、痛みの原因は身体の歪みによる可能性が高まります。治療方法も薬による物ではなく、身体の歪みをとるストレッチやリハビリが中心になる事が殆どです。交通事故で身体の歪みが起きてしまうと薬だけでは治す事が困難になります。根本的に身体の歪みを矯正する必要が出てきます。
交通事故に遭ったばかりで、関節の痛みが激しい時には電気治療器や手技などで症状の緩和・改善を図ります。ある程度症状が落ち着いてきても痛みが残る際には、身体の歪みを整え、根本的な原因を取り除きます。その内治るだろうと放置するのではなく、早く矯正を開始しないと治りにくくなる可能性も出てきます。
関節の痛みなので湿布や痛み止めだけで我慢をしていても、身体の歪みが原因の場合には完治が難しいです。ですので、歪みをとる為の治療を行うようにして下さい。自分自身でも歪みをとる為にストレッチを行う、普段から姿勢に気をつける等の努力を行うことも大切になります。どの様な方法が最適な方法になるのかは人それぞれです。お身体について気になる点がございましたら、お気軽にご相談ください。
自分だけで症状の判断をしてしまうと、悪化させてしまう事にも繋がりかねません。また通院日数が減少すると治療効果を半減してしまう事にもなりえます。出来るだけ関節の痛みが激しい時期には通うようにしましょう。
交通事故による肩の痛み
追突事故やハンドルを握ったまま衝撃を受けた場合、腕・肩甲骨などに不調が出る場合もあります。痛くなくても、何となく肩周辺が重ダルイ・肩甲骨の動きが気になるといった症状に悩まされる方も少なくありません。
肩甲骨は浮いている骨・鎖骨以外の骨とは繋がっていません。肩と腕をつなぐ働きがあり、内と外側に回転・上下するなど良く動きます。外側へ開きやすく、長時間の座り仕事・姿勢の悪さによって、周辺の筋肉に血行不良が起こりやすい部位でもあります。そのため、元々コリ・痛みを生じる事が多いです。交通事故での不調に加え、日々の生活でのお疲れも溜まれば症状はなかなか改善しにくいものです。肩に痛みが・違和感がある場合には当院の様な整骨院への相談をオススメします。
交通事故による筋肉の痛み
事故に遭った場合、時には激しく運動を行った時のように筋肉が疲労しているような感じを覚えるケースもあります。そういった症状はなかなか改善されにくく、日常生活に支障をきたしてしまう事もあります。
筋肉痛のような症状がある場合は整骨院へご相談ください。
交通事故による精神的な不調
交通事故後はストレスによる不調が出やすくなっています。単に目に見える怪我だけでなく、心身共にストレスを癒す治療が大切です。ストレスを放置すると、交感神経が常に興奮し自律神経の乱れを引き起こします。
自律神経の乱れは、めまいや頭痛、うつなど様々な症状の原因となりかねません。
夜に目が冴えて寝れない、眠るのが怖い、といった不眠の症状が後遺症として出てくることもあります。改善しようと治療を受けなければ、慢性化して自律神経失調症になります。また、交通事故の怪我による影響で身体の歪みが生じた場合、一部分で血流が悪くなることがあります。それが脳にとってストレスとなり、自律神経のバランスを更に崩してしまいます。
鍼治療や薬の処方が効果的
当院の鍼治療は自律神経を整える為にオススメです。
交通事故という災難で精神的に疲れている際には、精神のバランスを整える薬を処方してもらうのも効果的です。適切な向精神薬を服用することで、直接脳の中枢神経に働きか自律神経の乱れを改善していきます。不眠が続くと自律神経を調整しにくくなるので、質の良い睡眠がとれるように睡眠薬が処方されることもあります。
カウンセリングを行う
薬に頼ってばかりでは交通事故治療はなかなか終わりません。そのため、病院では薬の処方と並行してカウンセリングを実施することが多いです。交通事故を経験すると、また事故に遭うのではないかと不安に感じる方もいます。自分の過失により相手に怪我をさせてしまった場合は、車を運転することに恐怖を感じやすくなります。カウンセリングでは不安や恐怖を受け止め、必要以上に自分を追い込まないような考え方ができるように支援します。潜在的に車にストレスを感じるようになっても、カウンセリングで上手く受け流せるようになれば自由に外に出られます。カウンセリングでは、言葉やそれ以外の手段を使ってコミュニケーションを取りつつ、心理的にアプローチしていきます。
治療方針が決定すれば早く解放される可能性が高くなります。軽やかに動けるだけでも日常生活は快適になるので、心身ともにリラックスするのに治療が欠かせません。
交通事故での後遺症の恐れがある症状
事故に遭ってから数日は何も問題は無い場合でも、その後から頭痛が発生するなどの問題が出てしまう事もあります。また、放置していてもなかなか良くならない可能性もありますし、気になる症状が後遺症として残ってしまう事もあるのです。
中でも椎間板ヘルニアと脳障害、そしてむち打ち症は三大障害と呼ばれるほど有名です。事故の後遺症は発症するまで2日から3日ほど時間がかかる事が特徴的です。その理由は、交通事故という異常事態に精神と体が興奮して痛みに鈍感になるせいだと言われています。
下記のような症状が現れた際は病院で診てもらいましょう。
関節の痛みがある
1つの症例は関節の痛みです。
本来であれば、脱臼や骨折など身体が無視できない異常なら事故直後に気付くものです。しかし、関節の痛みとなると軽度の関節痛と自己判断してしまう事が多々あります。
例えば、三大障害の1つである椎間板ヘルニアの症状は背中の痛みや腰痛、腰周辺の違和感です。いわゆるギックリ腰と似た症状なので、事故直後は自他ともに判断できません。ですが、レントゲンやCTといった診察に特化した機械によって調べた結果、椎間板ヘルニアの診断が下るケースはあります。それは椎間板ヘルニアが椎間板という骨が強い衝撃によって正常な位置からズレ、身体の歪みを引き起こす原因となっているからです。
椎間板ヘルニアになってしまったら、交通事故の治療としてレントゲンやCTの画像が必要になります。その理由は簡単で、警察や保険会社に椎間板ヘルニアと認めてもらうには神経に負担がかかっていると証明しなければならないからです。そのためレントゲンやCTの画像は勿論、同時に医師の診断書も必要になります。
肩関節が動かしにくい
その他、関節の痛みなら肩こりも挙げられます。
正確には、肩関節を動かしにくいという症状です。それは肩関節の周辺が炎症を起こしているせいですが、詳細な原因は分かっていません。それでも交通事故の後遺症として知られている症状です。肩の異常であればカルシウムが腱板に付着する事で激痛が走る石灰沈着性腱板炎や慢性的な痛みが伴う上腕二等筋腱鞘炎も交通事故後に起こる身体の異常として有名です。これらの症状の特徴は事故前にはなかった痛みである事が共通しています。
むち打ちになっている
むち打ち症の正確名称は『外傷性頚部症候群』と言い、なんと後遺症の約7〜8割を占めています。これは所謂頚部の捻挫で、事故時の衝撃により身体が前に押し出されたものの頭がその場に残ることで起こります。結果、頚が鞭のようにしなって、筋肉や靭帯を傷めてしまうのです。症状の程度によっては、神経圧迫が起こり身体に痺れが残存することもあり得ます。
当院では、交通事故による後遺症を全身ほぐしで治療していくことも出来ます。
体をほぐす為に使う技の一つに、ゆらゆら療法があります。これは患者さんの体をゆっくりと揺らし、軽く触れることで筋肉の過緊張を取り除いていく療法です。
事故によって外傷ができると、そこをかばおうとして他の筋肉が緊張してしまうことがあります。筋肉の緊張が一箇所起こるだけで、体の他の箇所も伝染的に緊張していくこともあります。それをほぐすのが、当院の全身ほぐしです。
体の深い場所には、インナーマッスル(深層筋)があります。
これは体の姿勢を保つためにあるのですが、この部分が緊張していると体のねじれや歪み、姿勢や体型のアンバランス、痛みなどの不具合につながることがあります。
当院ではこのインナーマッスルを脱力させて筋肉を再教育することで、もとの体の状態に戻していきます。筋肉の再教育というと痛そうなイメージがあるかもしれませんが、関節を無理に引っ張ったり、骨をいじるような施術ではないので、ほとんど痛みはありません。あくまでも体の自然な揺らぎを利用した治療方法です。
マッサージなどでは一時的に体がほぐれることはあっても、それが長続きするわけではありません。あくまでも一時的に体がリラックスするだけです。
全身ほぐしの整体では、根本的な問題を見つけ、本来体が持っている自然治癒力を高めていくことを主眼にしています。
よって根本的な体の回復が可能なのです。